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PROFILE

大森一樹| Kazuki OMORI
映画監督・脚本家

1952年3月3日、大阪市東住吉区生まれ。医師である父の転勤で10歳の時に兵庫県芦屋市に転居、芦屋市立精道中学校、六甲高等学校、京都府立医科大学医学部卒業。1983年、医師国家試験合格。希少な「医師免許を持つ映画監督」としても知られる。

六甲高校在学中から仲間たちと8ミリ映画を撮り始める。京都府立医大在学中に監督した16ミリ作品『暗くなるまで待てない!』を各地で自主上映し、一躍映画ファンに自主制作映画の金字塔としてその名が知られる。

1977年(25歳)に脚本「オレンジロード急行(エクスプレス)」で第三回城戸賞。翌1978年に同作品を自ら監督し、医大生でありながら劇場映画監督デビューを果たす。

1980年、自身の医学生時代を描いた「ヒポクラテスたち」(監督・脚本)を監督、同年に京都府立医科大学 卒業。1981年に中学校の3年先輩である村上春樹さんの小説「風の歌を聴け」(監督・脚本)を監督。

1980年から吉川晃司主演3部作、斉藤由貴主演3部作、1989年から「ゴジラ対ビオランテ」「ゴジラ対キングギドラ」をはじめとする平成ゴジラシリーズの脚本や監督を務める。他に、SMAP主演の『シュート!』(監督)、『緊急呼出し エマージェンシー・コール』(監督・脚本)、『わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語』(監督)、『悲しき天使』(監督・脚本)など30本を超える作品がある。

2000年4月から大阪電気通信大学 総合情報学部 メディア情報文化学科 教授、2005年4月から大阪芸術大学 芸術学部 映像学科 学科長を務め若手映画人の育成に携った。

2022年11月12日、急性骨髄性白血病のため兵庫県内の病院にて逝去。

AWARDS

1977年 「オレンジロード急行」第三回 城戸賞
1978年第4回おおさか映画祭 新人監督賞
1986年 「恋する女たち」(東宝)文化庁優秀映画賞
1987年第13回おおさか映画祭 監督賞
1988年「恋する女たち」「トットチャンネル」(東宝)第11回日本アカデミー賞 優秀監督賞・優秀脚本賞
1988年「トットチャンネル」(東宝)第38回 文部省 芸術選奨文部大臣新人賞
1997年「わが心の銀河鉄道~宮沢賢治物語」(東映)第20回日本アカデミー賞 優秀監督賞